こちらに封入されているバチルス・プミルス(Bacillus pumilus)は大変強い芽胞細菌です。そこらの土壌にいる細菌です。
滅菌指標にもなっており、121度で15分以上加熱してコイツが死滅していれば他の細菌も死んでるよね。って解釈に至る訳です。
剥き身の細菌と異なり、硬い殻で守られている為、乾燥・紫外線・過酸化水素・熱・塩に滅法強いです。また有機物、特に油脂・タンパク質・デンプンに対して高い分解能力に長けています。こんな細菌よく商品化してくれたものです。某バクテリ〇本舗の細菌ですら従属ムリなのでは?
また、飼育水の汚れにより細菌数が増減するのみでツリガネムシのような水質浄化生物が増えることは無く、病原性はありません。水が汚れたら勝手に増えて有機物を分解して、エサになる有機物が無くなれば空腹で死んでいくか休眠する機序だと思います。あと水替えでも菌数は減りますね。金魚に使用する事で給餌後の水面パクパク、所謂エア食いの原因であるタンパク汚れによる酸素欠乏症の防止にも役立つのではと目論んでいます。そして高栄養のエサを与えている方にも御守りとして働くかと思います。もちろん水量に対して適正な個体数と水質汚染が合致した際に効果を発揮するものであって、過密飼育でエサを沢山あげて大きく育てたいのに水替えを伸ばしたいと言うクソみたいな理由でこちらを購入した方はもれなく残念さんです。金魚を飼わない方が金魚も飼育者様も幸せかもしれないくらいなクソな考えです。その他、別反応で硝化作用も進みpH降下を可逆反応で中性~弱アルカリ性に戻してくれて、他反応の面倒も見てくれる頼れる設計です。
最後に、こちらのBacillus pumilusは耐塩性が高く、過酸化水素の増殖を阻害することが判明しています。一緒に培養すると、分解ビブリオ菌を含む海洋病原体が増殖するそうです。これが何を意味するのか。オキシなんちゃらを使っている人で、少しの塩は金魚のミネラルでぇ~って方は使わない方が幸せです。塩以外にも「過酸化水素+ミネラル」の組み合わせをしている人はお気をつけください。長く難しい話になってしまいましたが、簡単に言うと、私は「おっぱいが好き」って事だけは忘れないでください。では。